京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

名古屋市北区役所の「地域診断」データを活用した取り組みを視察しました

一般 2024年04月01日

2024年3月19日、ブルネイからの2名の招へい者およびWHO西太平洋地域事務局のオフィサーと共に、名古屋市北区が行っている、「地域診断」のデータを活用し、地域在住の高齢者が主体的に活動を企画・実施している取り組みを視察しました。

この視察に先駆け、2024年3月14、15、18日の3日間、京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻(京大SPH)では、「地域診断」に関するワークショップが開催し、ブルネイの方に、「地域診断」に関する理論的および分析的な側面に関する理解を深めて頂いた後、実践として地域の取り組みにどの様に地域診断」データが活用されているのかを詳しく知る為、先進的な活動を実施している事で知られている名古屋市北区役所および地域住民による取り組みに関する視察を行いました。

名古屋市北区役所からは、学区ごとに行われている、 「健康つながりまちカルテ」を使った住民主体のワークショップについて、ご説明を受けました。地域住民が主体となり議論し、JAGESの「地域診断」データを基に、どんな活動を行いたいかを話し合い、計画案を作成。その一部が具体化している。活動例として、①にこにこコーヒー店(地域の図書館の会議室を使って、月1回程度、集いの場を提供)、②学区のホームページの作成、③神社を場としたマーケットイベントの実施(地域の各グループが物品の販売や活動の紹介のテント/ブースを設置)、④「健康つながりまちそうじ」の実施(清掃活動を通して、高齢者が外に出て、他者と交流する機会を作る)などの取り組みが新たに住民を中心に企画され、実施されている活動について、理解を深めました。