京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

ベストティーチャー賞2022およびベストコースワーク賞2022の受賞発表

在校生 2023年05月15日

新入生歓迎会(2023/4/7)で発表されたベストティーチャー賞2022受賞者をトロフィー授与時の写真とともにご報告いたします。
また、質の高い授業を行った講義を称えるためのベストコースワーク賞2022の受賞結果も併せて発表いたします。

 

【ベストティーチャー賞2022受賞者のご紹介】

ベストティーチャー賞2022は、投票の結果、医療統計学分野の佐藤俊哉先生と健康増進・行動学分野の古川壽亮先生が選ばれました。
受賞、大変おめでとうございます。

 
佐藤俊哉先生
佐藤 俊哉(医療統計学分野 教授)
Tosiya Sato, PhD, Professor of Biostatistics

【主な担当科目】
・医療統計学・医療統計学実習
・観察研究の統計的方法
・統計家の行動基準

【講義で工夫しているポイント】
推理小説を読むように、謎が解き明かされていく

【メッセージ】
地球が征服されないよう、医療統計を勉強してください

 

古川壽亮先生
古川 壽亮(健康増進・行動学分野 教授)
Toshiaki A. Furukawa, MD, PhD, Professor, Departments of Health Promotion and Human Behavior and of Clinical Epidemiology

【主な担当科目】
・エビデンスユーザ入門
・系統的レビュー
・行動科学
・臨床研究計画法I、II
・臨床試験

【講義で工夫しているポイント】
大学院での講義は、大学まであるいは高校までのそれとは、ぜんぜん異なります。
自分の頭で考えながら学ぶのは学生であって、教師は学生の学習を最大化最適化するためにはどうするかを工夫します。
また、大学院の講義が1時間あれば、その前後の自学自習が3倍4倍あるのが普通です。
そこで、講義には課題を設定し、学生さんがグループでまた個人で一生懸命学ぶ時間が必要になるような構成にしています。

【メッセージ】
KUSPHが、そして日本の臨床研究が、世界をリードする日を夢見ながら、定年します。
あと一歩でそこまで、と言えるような状態で、若い世代に引き継げないで、本当に申し訳ないです。

 

 

【ベストコースワーク賞2022受賞講義のご紹介】

ベストコースワーク賞2022は、投票の結果、「環境・感染症論」と「臨床研究計画法演習Ⅰ(MCR限定)」が選ばれました。
受賞、大変おめでとうございます。

 

環境・感染症論
【担当教員】
山崎 渉(東南アジア地域研究研究所 教授)

【講義概要】(2022年度シラバスより抜粋)
教員による講義および受講生によるプレゼンテーションとグループディスカッションを通して、感染症を総合的に理解する。特に環境・ヒト・病原体間における相互作用の理解を深める。感染症が引き起こす社会変容・歴史的な影響についても社会生態学的視点から学習する。

 

臨床研究計画法 I (MCR限定)
【担当教員】
川上 浩司(薬剤疫学分野 教授)、竹内 正人 (薬剤疫学分野 准教授)、水野 佳世子(薬剤疫学分野 助教)、高山 厚(薬剤疫学分野 特定助教)、今中 雄一 (医療経済学分野 教授)、佐々木 典子 (医療経済学分野 特定准教授)、中山 健夫(健康情報学分野 教授)、高橋 由光(健康情報学分野 准教授)、當山 まゆみ(健康情報学分野 助教)、古川 壽亮(健康増進・行動学分野 教授)、田近 亜蘭(健康増進・行動学分野 准教授)、羅 妍(健康増進・行動学分野 特定助教)、石見 拓(予防医療学分野 教授)、西岡 典宏(予防医療学分野 特定助教)、近藤 尚己(社会疫学分野 教授)、長谷田 真帆(社会疫学分野  特定助教)、井上 浩輔(社会疫学分野 助教)、山本 洋介(医療疫学分野 教授)、小川 雄右(医療疫学分野 准教授)、菊池 志乃(臨床情報疫学分野 特定助教)

【講義概要】(2022年度シラバスより抜粋)
本講義の通称:プロマネⅠ

  1. 講義
    ・MCR修了者が行ってきた臨床研究を素材として、
    ① プロトコール作成と研究運営において必要な手法を学ぶ。
    ② 臨床研究プロトコールを作成および実施・運営する上で必要な実践知識・技能を学ぶ。
    ③ 臨床研究を実際に運営する際に必要な研究マネジメント方略に関する知識・技能を取得する。
  2. プロトコール発表検討会
    ・担当教員と専科生および受講生全員が、毎回参加することを原則とする。
    ・個々の院生が、自身のリサーチ・クエスチョン(RQ)にもとづいた研究計画を発表し、院生や教員による形成的な検討、評価、フィードバックを通じて質の高い研究プロトコールを作成にむけて学習する。
    ・院生はRQの背景や意義の説明を中心に発表する。スライドは英語で作成し、発表は日本語を可 とする。ディスカッションは日本語とする。