京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

健康増進・行動学分野古川壽亮教授、 Amsterdam自由大学 Pim Cuijpers教授 、統計数理研究所野間久史准教授らによる、認知行動療法の種々の実施方法を比較するネットワークメタアナリシスが、JAMA Psychiatry (IF=16.642)にオンライン出版されました

一般 2019年04月19日

健康増進・行動学分野古川壽亮教授、 Amsterdam自由大学 Pim Cuijpers教授 、統計数理研究所野間久史准教授らによる、認知行動療法の種々の実施方法を比較するネットワークメタアナリシスが、JAMA Psychiatry (IF=16.642)に発表されました。

Cuijpers P, Noma H, Karyotaki E, Cipriani A & Furukawa TA (in press) Individual, group, telephone, self-help and internet-based cognitive behavior therapy for adult depression: A network meta-analysis of delivery methods. JAMA Psychiatry. Published online April 17, 2019.

従来、認知行動療法は1対1の対面で実施される方式がスタンダードでした。しかし、この方式では認知行動療法を必要とする人に広く実施することは到底不可能です。そこで、グループ、電話、ガイド付きセルフヘルプ(インターネットを含む)、ガイド無しセルフヘルプなどの実施方法が試みられ、すべて待機群よりは有効であることが示されていますが、それら同志でのまた1対1の対面方式との比較は不明でした。今回のネットワークメタアナリシスにより、うつ病の急性期治療において、グループ、電話、ガイド付きセルフヘルプ(インターネットを含む)はすべて1対1の対面方式の代替になり得る可能性が示唆されました。