活動報告: 京都大学ヘルスセキュリティセンターワークショップ: WHO緊急医療チーム(EMT)ネットワークリードによる「健康と安全保障のためのガバナンス、コミュニケーション、および医療需要急増への対応(Governance, Communication & Surge Coordination for Health Security)」
2026年3月4日、京都大学において「Governance, Communication & Surge Coordination for Health Security」と題した1日集中講座が開催されました。本ワークショップは、京都大学大学院医学研究科ヘルスセキュリティセンターの主催により実施され、グローバルヘルス分野における国際的な健康危機が発生した際に保健医療システムがどのように対応するかという視点から、系統的に理解することを目的として開催されました。当日は、学外からの参加者(災害医療の日本のリーダー数名を含む)と院生など20数名が集い、議論や演習を行いました。
本セミナーでは、世界保健機関(WHO)のジュネーブ(スイス)にある本部のEmergency Medical Team(EMT)Networkを統括する Dr. Flavio Salio 氏を講師としてお迎えしました。Dr. Salio氏は国際的な保健医療緊急対応の豊富な経験をもとに、グローバルヘルスセキュリティの文脈における医療体制のレジリエンス、ガバナンス、コミュニケーション、サージコーディネーション(surge coordination)(医療需要急増への対応)に関する主要な概念について解説し、参加者と共に、実践的な研修訓を行いました。
国際派遣経験を有する専門家から、これからこの分野に関わることを志す若手まで幅広い参加者が学内外から集まったことで、学術、医療、公衆衛生行政、NGOなど異なる背景を持つ参加者同士の分野横断的なネットワーキングの機会にもなりました。ワークショップ後に実施された参加者アンケートでは、専門家から直接学ぶ機会や、経験豊富な参加者同士で意見交換ができた点が特に高く評価されました。本ワークショップは、学生・研究者・実務家にとって、国際的な保健医療緊急対応の調整やガバナンスについて理解を深める貴重な機会となりました。
ヘルスセキュリティーセンターでは、世界をリードする専門家を招聘した研修機会を今後も継続的に提供していきます。

