マラヤ大学(マレーシア)と京大の医学生とのEBMに関する合同講義の実施
2025年5月2日(金)、京都大学の医学部生4回生の学生14名と、マレーシアのマラヤ大学の医学部生および公衆衛生大学院の大学院生18名を対象に、ハイブリッド授業として、エビデンスに基づく医療(Evidence- Based Medicine: EBM)に関する合同講義を実施しました。
この授業は、京都大学の医学部生4回生の学生が「B13チュートリアル」という学習カリキュラムにおいて、医療を社会システムとして理解し、その現代的課題について学ぶため、社会健康医学系専攻の教授陣により講義が行われるもので、一部の学生は健康情報学に配属され、EMBに関連する複数の講義を受講しました。
その一環として、マラヤ大学(マレーシア)の医学部生と合同で「エビデンスに基づく医療(EBM)」と題した、ハイブリッドの合同講義を行いました。
以下2名の講師が、マラヤ大学から、ZOOMを使って、EMBの実践および研究に関する講義を行いました:
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野特定講師
河野 文子
講義タイトル:エビデンスに基づく医療(EBM)とは何か?そして医療提供にどのように応用できるか?
Associate Prof. Nik Daliana Nik Farid, Department of Social and Preventive Medicine, Faculty of Medicine, University of Malaya
Lecture Title: The Development and Implementation of EduMind for Mental Health Education Among Youth
講義の後は、参加した日本とマレーシアの学生と講師による質疑応答が実施され、京大の医学生からは、マレーシアで実施されたEBMに関連する研究について、なぜ、マレーシアでは若者のメンタルヘルスが重要課題となっているのか、その背景に関する質問がされました。また、マレーシアの参加学生からは、日本がEBMに基づいて、AIやテクノロジーを医療分野に活用する際、どのような医療者向けの教育・啓発が行われているのかについての質問がありました。
本プログラムを通じて、日本とマレーシアの医学生が社会健康医学を共に学び合うことで、医療者としての視野を広げ、国際的な感覚を備えた人材の育成をめざす教育の場を提供していきます。