京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

活動報告:マヒドン大学(タイ)Faculty of Public Healthの学生・教員の来訪

一般 2025年02月28日

2025年2月18日・19日、タイ・マヒドン大学Faculty of Public Healthより、学生16名と教員2名の計18名が京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻(京大SPH)を訪問しました。本訪問は、マヒドン大学のMaster of Public Healthプログラムの一環として実施されており、例年、同大学の学生および教員が、日本の公衆衛生分野の大学を視察する恒例の行事として行われています。
初日(2月18日)は、京大SPHの原田浩二准教授より、環境衛生学分野における研究活動についての講義が行われました。午後には、フィールドビジットとして大阪経済大学や摂津市を訪れ、実際の研究活動の現場を視察しました。

2日目(2月19日)は、京大SPHの学生および教員とともに、「高齢化社会と医療制度」をテーマとしたグループディスカッションを実施しました。1グループ4名に分かれ、タイ、日本、その他の国々における高齢化と医療制度の課題について、幅広い視点から活発な議論が交わされました。また、マヒドン大学と京大SPHの学生・教員計9名が、それぞれの研究テーマについて発表を行い、意見交換を深めました。タイ側からは、大気汚染と人の健康の関連、オフィス症候群、タイ僻地の山の水道水の消費、性感染症(STI)に対する曝露後予防などの研究が発表され、京大SPHからは、日本とブータンのコミュニティー・ケア、ADHDの子供に対する多剤併用療法に関する国際比較、口腔保健教育のアクティブラーニング、新型コロナの空港検査に関する研究が報告されました。
今回の訪問を通じて、両大学の研究および学術交流のさらなる発展を目指すことが、新たな目標として掲げられました。