ベストティーチャー賞2023・ベストコースワーク賞2023の受賞発表
新入生歓迎会(2024/4/5)で発表されましたベストティーチャー賞2023受賞者につき、トロフィー授与時の写真とともにご報告いたします。
また、質の高い授業を行った講義を称えるためのベストコースワーク賞の受賞結果も併せて発表いたします。
【ベストティーチャー賞2023受賞者のご紹介】
ベストティーチャー賞2023は投票の結果、臨床統計学分野の大森崇先生と健康情報学分野の中山健夫先生が選ばれました。受賞、大変おめでとうございます。
大森崇(臨床統計学分野 特定教授)
Takashi Omori, PhD, Program-Specific Professor of Clinical Biostatistics
【主な担当科目】
交絡調整の方法、解析計画実習、臨床統計家の実務スキル
【講義で工夫しているポイント】
うまく表現できる自信はあまりないのですが、「授業とその準備に心をこめる」ことを心掛けるということだと思います。その結果として、クラスディスカッションの時間を作ったり、フィードバックをしたり、知っている他の授業との関連について触れたりすることができているのだと思っています.
【メッセージ】
職務である教育に関する賞をいただけたことを大変うれしく思っております.これを励みに、仕事という活動について、「どこまで心を尽くせるか」という自らの価値をより大切していきたいと思います。ありがとうございました。
中山健夫 (健康情報学分野 教授)
Takeo Nakayama, MD, PhD, Professor of Health Informatics
【主な担当科目】
• 疫学I:社会健康医学のコア科目の一つで、疫学のエピソードや基本的な考え方を紹介しています。
• 文献評価法:グループ形式の実習を中心に、観察研究、臨床試験、システマティックレビュー、診療ガイドラインなどを利用する時のチェックポイントをお話しています。
• ヘルスサイエンス研究の進め方:研究公正や論文執筆ガイドラインなどをお話しています。
• 健康情報学I:ヘルスリテラシーやヘルスコミュニケーションの話題を多面的に紹介しています。
• EBM・診療ガイドライン特論:EBMの考え方を基本に、診療ガイドラインを巡る国内外の動向を紹介し、ディスカッション形式で講義をしています(MCR限定科目)。
• 他の先生方のご支援をいただいて質的研究入門、健康デザイン論、公衆衛生の緊急事態におけるリスクコミュニケーションの講義も担当しています。
【講義で工夫しているポイント】
基本的な専門知識の解説に加えて、科目相互の関連性も意識しつつ、歴史や私自身の経験したエピソードをお話するようにしています。
【メッセージ】
Let’s do our “current best”, hoping for a better tomorrow!
【ベストコースワーク賞2023受賞講義の紹介】
ベストコースワーク賞2023は、投票の結果「質的研究入門」と「医療統計学(コア)」が選ばれました。
受賞、大変おめでとうございます。
質的研究入門
【担当教員】
中山健夫 (健康情報学分野 教授)、河野文子(健康情報学分野/国際化推進室 特定助教)
【講義概要】(2023年度シラバスより抜粋)
質的研究法の基礎について概説し、様々な分析手法について講義する。
到達目標:
質的研究の方法論の基礎的事項について述べることができる/質的研究の主要な方法論を理解し、質的研究を批判的に解釈できるようになる/質的研究の専門家の指導を受けながら、質的研究を実施する事ができる様になる
医療統計学(コア)
【担当教員】
佐藤 俊哉(医療統計学分野 教授)
【講義概要・目的】(2023年度シラバスより抜粋)
医療統計学は社会健康医学の実務・研究に必須であることは広く認識されています。が、医療統計の教科書には怪しげな数式ばかりでてきてとっつきにくく、一部の愛好家以外には敬遠されています。
しかし、しかしです、本当は医療統計学っておもしろいのです。
「医療統計学はおもしろい」ということをみなさんに伝えたいと、医療統計学では、数学的、技術的な問題に立ち入ることなく、平易なことばで医療統計学の考え方を解説しています。必ず復習をしてください。講義中にはわかった気分になりますが、それが自分のものとなるためには、自分の中で何度も何度も確認する必要があります。毎回、講義の始めに前回のおさらいをしますので、復習してわからなかったことはそこでどんどん質問してください。技術的な内容については、午後の医療統計学実習で補います。