健康増進・行動学分野船田哲氏(現:慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学教室 特任助教)、京都大学泌尿器科小林恭教授、健康増進・行動学分野古川壽亮教授らによる過活動膀胱に対する複合的介入プログラムのRCTに関する論文がJAMA Network Open(IF=13.8)に発表されました。
一般
2024年03月22日
本研究では、中等度以上の過活動膀胱の女性患者に対し、従来型行動療法に心理的介入を加えた複合的介入プログラムの有効性を評価しました。患者79名を介入群(n = 39)または待機リスト群(n = 40)に無作為に割り付け、過活動膀胱に特異的なHRQOL値(OAB-qのHRQOL総スコア)を比較しました。12週目のHRQOL総スコアは 23.9点 vs 11.3点(差:12.6点、95%信頼区間:6.6 〜 18.6)となり、介入群は待機リスト群に比較して改善がみられました。
本研究成果は、国際学術誌「JAMA Network Open」(オンライン)に、3月14日(木)(日本時間)に公開されました。
Multicomponent Intervention for Overactive Bladder in Women: A Randomized Clinical Trial.
Funada S, Luo Y, Uozumi R, Watanabe N, Goto T, Negoro H, Ueno K, Ichioka K, Segawa T, Akechi T, Ogawa O, Akamatsu S, Kobayashi T, Furukawa TA.
JAMA Netw Open. 2024 Mar 4;7(3):e241784. doi: 10.1001/jamanetworkopen.2024.1784.