健康増進・行動学分野客員研究員岸本早苗氏(2019年博士後期課程卒)の、博士号研究のRCTの結果が JAMA Dermatology (IF=11.8)に発表され、世界中のメディアでカバーされました。
京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学分野の岸本早苗 客員研究員、古川壽亮 教授、医療疫学分野の山本洋介 教授、ハーバードメディカルスクール精神科のクリストファー・ガーマー非常勤講師らの研究グループは、 成人アトピー性皮膚炎に対するオンライン心理介入としてマインドフルネスおよびセルフ・コンパッションを統合したプログラムを開発し、ランダム化比較試験を用いて、皮膚疾患特異のクオリティ・オブ・ライフや、主観的重症度、かゆみによる負担や睡眠への影響、抑うつ感や不安などに対する高い有効性を発表しました。さらに、皮膚科での治療アドヒアランスも高まることを明らかにしました。本研究は、アトピー性皮膚炎の治療の質向上に貢献するとともに、ICT(情報通信技術)を活用した次世代の心理介入の礎になると期待されます。
本研究成果は、2023年5月11日(木)0時(日本時間)にJAMA Dermatologyに掲載され、世界中のメディアでカバーされました(https://jamanetwork.altmetric.com/details/148168755/news)。
Kishimoto S, Watanabe N, Yamamoto Y, Imai T, Aida R, Germer C, Tamagawa-Mineoka R, Shimizu R, Hickman S, Nakayama Y, Etoh T, Sahker E, Carnie MB & Furukawa TA (2023) Efficacy of integrated online mindfulness and self-compassion training for adults with atopic dermatitis: A randomized clinical trial. JAMA Dermatology.