Prof. Pranee Liamputtongによる質的研究法のワークショップを開催しました
2023年2月28日か4日間、質的研究法のワークショップを実施しました。ベトナムの VinUniversityの健康科学学部(College of health sciences)の Pranee Liamputtong 教授を京都大学外国人学者として 、社会健康医学系専攻に1 か月間招へいしました。
Liamputtong 教授は、質的研究の実施方法に関する多くの教科書を出版されており、また、Liamputtong 教授が質的研究法を使用して行われた研究について、100 を超える論文が国際的な学術雑誌に掲載されています。
この 4 日間のワークショップでは、参加した学生は、質的研究の方法論的枠組み(methodological frakework)としての現象学(phenomenology)に特に焦点を当てて、質的研究方法が医療/ヘルスケア/公衆衛生分野でいかに役立のかや、その理由と、さまざまな種類の質的研究方法について学びました。 また、質的研究の厳密性(rigour)を確認する手法についても学びました。
座学とグループワークを組み合わせたワークショップで、質的研究のリサーチクエスチョンの作り方やインタビュー時の質問の作り方、質的研究におけるコーディングの方法などについて、参加した学生や教職員が実際にグループ演習を行いながら学ぶことができました。
3月6日からは、Liamputtong 教授による「質的研究の統合(Qualitative Meta Synthesis)」に関する 4 日間のワークショップが開催されました。
このワークショップでは、質的研究の統合(メタシンセシス)とは、ある特定のトピックに関する質的研究の論文を体系的に文献検索し、複数の質的研究の論文を統合して全体的なテーマを導き出す方法を学びました。 講義では、質的研究の統合(メタシンセシス)とは何か、文献検索の方法、CASP 質的研究チェックリストを使用した論文の評価などのについて学びました。
参加者は、実際に質的研究統合の手法を用いて、データをコーディングする方法も学びました。