健康増進・行動学分野の古川壽亮教授、菅沼あや氏、Edoardo Ostinelli氏らは、Lancet Psychiatry (IF=16.2)に、インターネット認知行動療法(iCBT)のさまざまなスキルおよび実施方法ごとの効果を推定し、さらに個人特性に応じてそれらの組み合わせの効果を予測する「個人データ要素ネットワークメタアナリシス individual participant data component network meta-analysis (IPD cNMA)」を発表しました。
一般
2021年05月07日
結果、行動活性化は有用であるが、リラクゼーションは有害である:睡眠行動療法と問題解決はおそらく有用だが、認知再構成はそうではないようだ:自動化された励ましと人間による励ましを組み合わせると治療からの脱落を減らせるが、認知行動療法の内容についての指導は不要らしいことが判明しました。
Furukawa TA, Suganuma A, Ostinelli EG & et al (in press) Dismantling, optimising and personalising internet cognitive-behavioural therapy for depression: A systematic review and individual participant data component network meta-analysis. Lancet Psychiatry. (online first)
https://www.thelancet.com/journals/lanpsy/article/PIIS2215-0366(21)00077-8/fulltext
患者ごとの個人特性に合わせて個別化医療を図るためのウェブアプリは
https://cinema.ispm.unibe.ch/shinies/cNMA_iCBT/