敗血症性ショックに対するビタミンC・B1・ハイドロコルチゾン3剤併用療法の効果をハイドロコルチゾン単剤療法と比較した国際共同ランダム化比較試験の結果がJAMA誌(IF = 51.3)に掲載されました。藤井智子氏(現Monash大学 Senior Research Fellow)が、日本学術振興会(特別研究員DC1・若手研究者海外挑戦プログラム)の支援を受け、疫学予防医療学分野在学中より渡豪し主導したものです。
敗血症性ショックに対するビタミンC・B1・ハイドロコルチゾン3剤併用療法の効果をハイドロコルチゾン単剤療法と比較した国際共同ランダム化比較試験の結果がJAMA誌(IF = 51.3)に掲載されました。藤井智子氏(現Monash大学 Senior Research Fellow)が、日本学術振興会(特別研究員DC1・若手研究者海外挑戦プログラム)の支援を受け、疫学予防医療学分野在学中より渡豪し主導したものです。
Fujii T, Luethi N, Young PJ, et al; VITAMINS Trial Investigators.
Effect of Vitamin C, Hydrocortisone, and Thiamine vs Hydrocortisone Alone on Time Alive and Free of Vasopressor Support Among Patients With Septic Shock: The VITAMINS Randomized Clinical Trial.
JAMA. 2020 Jan 17. doi: 10.1001/jama.2019.22176. PMID:31950979
2017年に米国の研究者らが発表した観察研究では、3剤併用によって循環動態の速やかな改善・劇的な死亡率低下が報告されましたが、本ランダム化比較試験では、循環動態の速やかな改善は認められませんでした。
この臨床試験の結果は、Critical Care Reviews Meeting 2020 (Belfast, UK)でのプレゼンテーションと同時にJAMAに掲載されましたが、世界からの注目度が高く、発表後5日間で論文の閲覧は6万件を超えました。