京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

健康増進・行動学分野古川壽亮教授、ミュンヘン工科大学 Stefan Leucht教授、同 Irene Bighelli研究員、ベロナ大学Corrado Barbui教授らの、統合失調症の陽性症状に対する精神療法のネットワークメタアナリシスが World Psychiatry (IF=30.000)に掲載されました

一般 2018年11月12日

健康増進・行動学分野古川壽亮教授、ミュンヘン工科大学 Stefan Leucht教授、同 Irene Bighelli研究員、ベロナ大学Corrado Barbui教授らの、統合失調症の陽性症状に対する精神療法のネットワークメタアナリシスが World Psychiatry IF=30.000)に掲載されました。

Bighelli I, Salanti G, Huhn M, Schneider-Thoma J, Krause M, Reitmeir C, Wallis S, Schwermann F, Pitschel-Walz G, Barbui C, Furukawa TA & Leucht S (2018) Psychological interventions to reduce positive symptoms in schizophrenia: systematic review and network meta-analysis. World Psychiatry, 17, 316-329.

オープンアクセスです
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1002/wps.20577

統合失調症に対する精神療法、とりわけ認知行動療法CBTは複数のガイドラインで有用とされているものの、系統的レビュー/メタアナリシスの結果は一致してきていませんでした。本ネットワークメタアナリシスは、陽性症状に焦点を当て、CBTは支持的精神療法やTAUよりも有効であるが、TAUよりも脱落が多いことを示しました。