健康増進・行動学分野古川壽亮教授、Bern大学Efthimiou研究員、Freiburg大学Schramm教授らと行った、個人データネットワークメタアナリシスによる個別化医療(層別医療)の試みが、Psychotherapy and Psychosomatics (IF=13.122)に掲載されました。
健康増進・行動学分野古川壽亮教授、Bern大学Efthimiou研究員、Amsterdam自由大学Cuijpers教授、Oxford大学Cipriani准教授、Brown大学Keller教授、New York州立大学Klein教授、Freiburg大学Schramm教授らの国際共同研究チームは、認知行動分析システム精神療法(Cognitive-Behavioral Analysis System of Psychotherapy :CBASP)という慢性うつ病のための精神療法の単独治療と、抗うつ剤による単独治療と、両者の併用治療のいずれが優れているか、そしてどのような患者にはいずれが適しているかを、個人データネットワークメタアナリシスによって明らかにしました。
患者ごとの特性に応じた個別化医療(層別医療)を可能とする試みです。
結果は、Psychotherapy and Psychosomatics(IF=13.122)に掲載されました。
また健康増進・行動学分野のHPにウェブアプリを搭載しました(https://kokoro.med.kyoto-u.ac.jp/CBASP/prediction/)ので、医師も患者も自分の臨床特性を入力することにより、上記の3つの治療のそれぞれからどの程度の効果が期待できるかを推測することができます。
Furukawa TA, Efthimiou O, Weitz ES, Cipriani A, Keller MB, Kocsis JH,
Klein DN, Michalak J, Salanti G, Cuijpers P & Schramm E (2018)
Cognitive-Behavioral Analysis System of Psychotherapy, Drug, or Their
Combination for Persistent Depressive Disorder: Personalizing the
Treatment Choice Using Individual Participant Data Network
Metaregression. Psychotherapy and Psychosomatics, 87, 140-153.
https://www.karger.com/Article/FullText/489227