京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻専門職学位課程に 「臨床統計家育成コース」を新設します
受験生
2016年10月21日
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻専門職学位課程に「臨床統計家育成コース」を新設します
- 「生物統計家育成支援事業」について
(http://www.amed.go.jp/news/release_20161004.html)
欧米にくらべわが国では、臨床研究を行う統計専門家である臨床統計家の十分な育成体制が整っていません。この臨床統計家育成体制の不備が、日本で臨床研究が進まない原因の一つとしてあげられており、臨床統計家が関与していない臨床試験には科学的に問題があるものも多いことが指摘されています。
国立研究開発法人 日本医療研究開発機構は、製薬業界の協力のもと、実務家としての高い倫理性、科学的客観性をもつ生物統計家(臨床統計家と同義です)を、座学及び臨床現場での臨床研究実地研修を通じて育成し、臨床研究・治験の質を向上させることを目的とする「生物統計家育成支援事業」を実施し、京都大学大学院と東京大学大学院が2つの育成拠点として選ばれました。 - 臨床統計家育成コースの概要
京都大学では、質の高い臨床統計専門家を育成するため、社会健康医学系専攻専門職学位課程に「臨床統計家育成コース」を新たに設置し、既存の医療統計学分野との2講座体制で臨床統計家の育成を行います。
平成30年度に社会健康医学系専攻専門職学位課程に特別コース「臨床統計家育成コース」を新設し、平成30年度入試(平成30年4月入学)より学生募集を行います。
臨床統計家育成コースでは社会健康医学修士(専門職)の学位取得に必要な科目のほかに、同コース修了に必要な統計学基礎、臨床統計学などに関する科目を学ぶほか、京都大学医学部附属病院、国立循環器病研究センターとの協力のもと、on the job trainingによる臨床研究に関する実地研修を受けます。
同コース入学志願者には、専門職学位課程の入学試験のうち筆記試験としては、社会健康医学2問と、統計検定2級程度の統計学的能力があることを確認するための同コース専用問題1問を行います。
- お問い合わせ
「臨床統計家育成コース」に関するお問い合わせは、
医療統計学 教授 佐藤俊哉
sato.tosiya.4e(at)kyoto-u.ac.jp
(「(at)」は「@」に変えください)までお願いします。