京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

ベストティーチャー賞2015授賞式が開催されました。

在校生 2016年04月21日

【ベストティーチャー賞2015受賞者の紹介】
 
木原雅子 Masako KIHARA, PhD 
(社会疫学分野 准教授)

kihara【主な担当科目】
社会疫学(socio-epidemiology):プラグマティズムを認識論的立場とし、疫学に社会学的視点と方法論的アプローチを統合した学問的アプローチ。前期は、ソーシャルマーケティングを中心に諸行動理論、準実験法、社会的サンプリング法など、現実の介入研究(健康指導方法の開発等:対象者の自発的な行動変容を促す)には不可欠な研究手法を学習し、後期は、質的方法と量的方法の具体的な方法論の習得を目指します。

【講義で工夫しているポイント】
・audience(受講生)-centered の授業 ・可能なかぎり受講生のニーズに沿って講義内容を調整
・一方向の講義形式でなく、双方向の能動的参加型授業
・教科書的な知識技術の提供だけでなく、現実社会での実施可能性・有益性を考慮した30年以上の
 研究経験に基づく情報共有

【木原先生からのメッセージ】
このような名誉ある賞に2回も選出していただき本当に光栄です。毎年の受講生との出会いに心から感謝しています。
学生の皆さんが一人一人自分らしく輝き、凛として、自分の目標に向かって進んでいただければと願っています。

 
 

和田敬仁 Takahito WADA, MD, PhD 
(医療倫理学・遺伝医療学分野 准教授)

wada【主な担当教科】
基礎医療倫理学、遺伝医療と倫理・社会、基礎人類遺伝学、臨床遺伝学・遺伝カウンセリング、
遺伝医学特論、医療倫理学各論、基礎人類遺伝学演習、臨床遺伝学演習、
遺伝カウンセリング演習1、遺伝カウンセリング演習2

【講義で工夫しているポイント】
1.一方的な授業ではなく、双方向になるように心がけています。
2.(「自分が面白いと思っていることは、学生にとっても面白いに違いない」と勝手に思い込み)
  不思議だな、とか、面白いな、と学生に感じてもらうことにより、学生自身が興味を持って
  より深く取り組める行動につながる授業を目指したいと考えています。
3.できれば、スライドではなく、ホワイトボードを利用する授業をしたいと思っています。
  (が、これは難しいかもしれません。)

【和田先生からのメッセージ】
ベストティーチャー賞を木原雅子先生と一緒にいただけたことを光栄に思います。
これからの医療は、必ず遺伝医療と結びつきます。皆さんとともに卒業する『遺伝カウンセラー』という
職業を忘れないためにも、朝起きて3回、夜寝る前に3回、『遺伝カウンセラー』と唱えて下さい。
過酷な課題研究発表会を乗り越えた皆さんが、仲間とともに自信を持って、世界でご活躍なさることを期待しています。