臨床研究者養成(MCR)コース
臨床研究は、大規模データベースやデジタルの活用など、
まさに新時代を迎えています
- プログラム・ディレクター
- 川上 浩司
概要
- 臨床研究者養成(MCRコース)
- プログラム・ディレクター:川上 浩司
- FAX:075-753-4644
- e-mail:
- URL: https://mcr.med.kyoto-u.ac.jp/
概要
臨床研究者養成コース(Master program for Clinical Research; MCR)は、医学研究科社会健康医学系専攻(School of Public Health; SPH)の特別プログラムで、臨床医を限定対象とした1年制のコースです。臨床疫学研究の世界は、現場の疾患コホート研究から大規模な診療情報データベースを用いた研究、さらにデジタルヘルスの領域へと益々発展しています。本コースでは、臨床研究の基礎や各種領域、様々な手法を学び、自身で研究を遂行し論文を発表することができるようになることを目標とした、この領域で活躍する研究者を育成するための、我が国で初めての本格的な教育課程です。自らの臨床経験に根ざしたリサーチクエスチョンをもとに臨床研究を志す方の応募を歓迎します。
学習達成目標
Ⅰ.臨床研究を実施する上で必要となる種々の基本理論、知識、実践技術に習熟する。
Ⅱ.自らの臨床上の疑問に基づいた臨床研究を計画できる。
Ⅲ.研究計画・プロトコールの作成、研究マジメント、統計解析、結果解釈を専門家に適切に相談できる。
MCRコースを受講するには
MCRコースは、MCRコース⽣のみが受講できる臨床研究の基本を体系的に学ぶために必要なMCR限定科⽬と、社会健康医学系専攻の共通科⽬からなります。MCRコースのエッセンスであるMCR限定科⽬を受講する⽅法は、⼤きく分けて専⾨職学位課程の1年制コースであるMCRコースへ⼊学し受講する(MCR専科⽣として受講する)⽅法と、京都⼤学⼤学院医学研究科(博⼠課程・博⼠後期課程・専⾨職学位課程)に在籍し受講する(MCR受講⽣として受講する)⽅法があります。
研究・教育について
●MCR専科生
集中的な授業・実習
MCR専科⽣は1年間で専⾨職学位課程修了に必要な所定の単位(30単位)を取得できるように組まれています。臨床研究の基本(理論、知識、⽅法、実践スキル)を体系的に学習できるよう、各科⽬間に連続性や有機的な関連性を持たせて全体のカリキュラムがデザインされています。さらに、社会健康医学系専攻ではMCR必須科⽬以外に多くの選択科⽬が提供されており、⾃由にこれを履修することができます。
個別指導(メンタリング)の重視
MCR専科⽣には、⼊学時に1〜2名の個別指導担当教員(メンター)を決定し、この担当教員が責任を持って担当学⽣の研究プロトコールの作成やデータの解析の指導、および実際の研究計画実施上の指導を⾏ないます。この個別指導は、本コース在学期間のみでなく、双⽅の合意のもとに、修了後も研究実施、結果解析、論⽂作成まで継続的に⾏うことを念頭につくられています。
修了時の課題研究発表と試問
MCRコース修了時に全ての学⽣は、⾃分の臨床上の疑問に基づく臨床研究を完成させ(研究プロトコールも認める)、発表会で試問を受け、合格する必要があります。
●MCR受講生
集中的な授業・実習
MCR受講⽣はMCR専科⽣と同様に臨床研究の基本(理論、知識、⽅法、実践スキル)を体系的に学習するMCR限定科⽬を受講できます。 MCR限定科⽬は各科⽬間に連続性や有機的な関連性を持たせて全体のカリキュラムがデザインされています。
修了の要件
MCR限定科目のうちの必修科目を全科目受講することが必要です。
キャリアパス
活躍する卒業生
佐賀大学医学部地域医療支援学講座 杉岡 隆 教授(MCR1期・受講生)
京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 予防医療学分野 石見 拓 教授(MCR1期・専科生)
九州歯科大学 歯学部 臨床疫学分野 角舘 直樹 教授(MCR5期・専科生)
岡山大学医学部 新医療研究開発センター 堀田 勝幸 教授(MCR8期・専科生)
研究業績
- 英⽂原著論⽂ 1,417編(2005-2019)
NEJM, JAMA, Lancet, BMJ, Circulation, Chest, Kid Int, JASN, Family Prac, J Clin Epi, JGIM, Ann Neuro, Ann Surg, Br J Surg, Br J Derm, etc. - 英⽂原著論⽂ 333編(2019)
- 国際学会に発表 425編, 優秀賞受賞 93回