東 尚弘(Takahiro HIGASHI)
SPH現役時の担当教室
医療疫学
現在のご所属機関、部署
国立がん研究センター がん対策情報センター がん臨床情報部
ご役職(ご就任年月日)
部長(2013年5月1日)
ご専門領域
ヘルスサービス研究・医療の質・がん対策
ご略歴
1997年東京大学医学部医学科卒、聖路加国際病院で研修後、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校総合内科フェロー、公衆衛生大学院博士課程修了、2005年より京都大学SPH医療疫学特任助手。その後国立がんセンター研究員、東京大学公衆衛生学准教授を経て現職
ご近況
1. 教育活動
東京大学、慶応大学、東邦大学より大学院生を受け入れて社会実践的な研究の指導をしている。
2. 研究活動
全国のがん診療連携拠点病院から院内がん登録とDPCデータのリンクデータを収集して、標準診療の実施率を測定して施設毎にフィードバックを行っている。そこで、標準診療の測定方法に関するノウハウを蓄積し、がん診療の均てん化を評価するためのQuality Indicatorの開発を行っている。
また、データを二次活用して、希少がんの診療実態を記述、国際比較を行ったり、また、国のがん対策の進捗評価を行うなどの活動をしている。
3. 社会活動
国立がん研究センターがん臨床情報部で最も力を入れていることは、がん対策、特に医療政策に、科学的なデータを提供することで、研究と施策の有機的な関係構築である。そのために、厚生労働省の委託を受けるなどし、国のがん対策の実施を支援するための諸活動を行っている。例えば、希少がん対策においては、希少がん対策ワーキンググループの事務局をつとめておりがん種ごとに、情報公開や診療体制のあり方を検討するためのデータを提供している。また、がん対策の評価においては、全国の代表性のある患者体験調査を行うなどのデータを作成している。
主なご論文業績
- Iwamoto, M, Nakamura F, Higashi T. Monitoring and evaluating the quality of cancer care in Japan using administrative claims data. Cancer Science. 2016 Jan;107(1):68-75.
- Higashi T, Nakamura F, Saruki N, Sobue T. Establishing a Quality Measurement System for Cancer Care in Japan. Jpn J Clin Oncol. 2013;43(3): 225-32