赤松 利恵(Rie AKAMATSU)
SPH現役時の担当教室
健康増進・行動学
現在のご所属機関、部署
お茶の水女子大学 基幹研究院 自然科学系
ご役職(ご就任年月日)
教授(2015年1月1日)
ご専門領域
健康教育(栄養教育)学、公衆衛生学、健康心理学
ご略歴
2004年 京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻博士後期課程修了
博士(社会健康医学)社医博第3号
2004年 お茶の水女子大学生活科学部食物栄養学科 講師
2008年 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 准教授
2015年 お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 教授
ご近況
1. 教育活動
学部では生活科学部食物栄養学科に所属しています。食物栄養学科は国家資格である管理栄養士養成施設のとして認定されており、私は必須科目である栄養教育論や栄養カウンセリング論を担当しています。大学院ではライフサイエンス専攻食品栄養科学コース/食品栄養科学領域に所属し、院生の研究指導にあたっています。お茶の水女子大学に採用され、10年目にやっと自分の研究室から博士学位を出すことができました。その修了生たちがアカデミックポストに就き始めています。管理栄養士は国家資格であるにも関わらず、国立大学では全国に3大学しかありません。本学では大学院教育にも力を入れていることから、研究もできる管理栄養士のリーダーを輩出できるよう、今後も教育活動に取り組んでいきたいと思っています。
2. 研究活動
食行動の変容に関心があり、修士課程では健康心理学を学びました。その後、社会学の立場からみた健康行動に興味を持ち、京大SPHに進学しました。今もその興味・関心は変わりません。子どもを対象とした食育に関する研究、生活習慣病予防に関した成人対象の研究、メディアにおける健康情報に関する研究など、幅広い研究を行っています。食生活は社会経済的背景(SES)に起因することが多いため、今後はアドボカシーにつながる研究に取り組みたいと、考えています。
3. 社会活動
立地柄、厚生労働省や消費者庁など国の仕事をさせていただく機会も多くあります。そのほとんどは、管理栄養士の立場としての仕事です。また、管理栄養士養成施設に勤めていることから、現職の管理栄養士・栄養士向けの研修会講師の依頼も多くあります。いずれの仕事も、専門職として責任を持って務めなければいけないと、私自身も日々勉強しています。学会活動では、近年、理事や委員会委員としての関わりが増えて来ました。学会業務に費やす時間も増え忙しくなってきましたが、一般会員と異なる立場になることで、自分の専門を活かした社会貢献が学会活動を通してできることを実感し、学会活動の面白さを分かり始めて来ました。
主なご論文業績
- Suzuki A, Sakurazawa H, Fujita T, Akamatsu R. Overeating at dinner time among Japanese workers: Is overeating related to stress response and late dinner times? . Appetite 2016; 101: 8-14.
- 赤松利恵,永井成美 著.栄養カウンセリング論.京都:化学同人,2015