小堀 栄子(Eiko KOBORI)
SPH現役時の担当教室
社会疫学分野
現在のご所属機関、部署
摂南大学看護学部看護学科統合領域、看護学研究科
ご役職(ご就任年月日)
教授(2012年4月1日就任)
ご専門領域
社会医学、疫学、公衆衛生学
ご略歴
学歴
東京理科大学卒業。
チュラロンコン大学文学部タイ・スタディーズ(修士課程)修了。
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了。
京都大学大学院医学研究科博士後期課程単位取得退学。
博士号取得(社会健康医学)。
職歴
結核予防会結核研究所国際協力部、国際協力事業団(現国際協力機構)技術協力専門家(派遣先タイ)、エイズ予防財団(流動研究員)、国立精神・神経医療研究センター(流動研究員)を経て、2012年4月より現職。
ご近況
1. 教育活動
所属大学の看護学部で疫学、統計の基礎、公衆衛生学、看護研究などを、看護学研究科で看護学研究などを担当しています。また非常勤講師として京都大学大学院医学研究科人間健康科学専攻で看護研究法(学部)および研究法(大学院)を担当しています。
2. 研究活動
日本在住外国人の健康に関する研究を行っています。外国人の健康状況やリスク要因の把握、それを通じた健康の改善を目指しています。最近(2017)、死亡率におけるヘルシー・マイグラント効果(移民の健康がその国の国民の健康よりも良好であること)の存在が日本でも示唆されましたが、同時に、日本人との比較において健康格差の優位集団と劣位集団があることも明らかになってきました。今このテーマに取り組んでいます。今後、外国人がますます増える中、日本で生活する外国人の健康に注目し、日本における移民の健康研究へと発展させていきたいと考えています。もう1つのテーマとして、高齢化率の高い地区の住民の健康をテーマに、超高齢社会での健康の維持・増進に欠かせない地域住民どうしのつながりのあり方について研究を行っています。この研究は日本在住外国人の研究とも関連してくると考えています。日本公衆衛生学会、日本国際保健医療学会、日本疫学会、日本タイ学会に所属しています。
3. 社会活動
在日タイ人ネットワーク(Thai Network in Japan, TNJ)アドバイザー 門真市国民健康保険運営協議会委員
主なご論文業績
- 小堀栄子,前田祐子,山本太郎.日本在住外国人の死亡率:示唆されたヘルシー・マイグラント効果.日本公衆衛生雑誌.2017年64巻12号.P707-717.(責任著者)
- Kobori E, Visrutaratna S, Maeda Y, Wongchai S, Kada A, Ono-Kihara M, Hayami Y, Kihara M. Methamphetamine use and correlates in two villages of the highland ethnic Karen minority in northern Thailand:a cross sectional study. BMC International Health and Human Rights. doi:10.1186/1472-698X-9-11. 2009年5月.(責任著者)