京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

角舘 直樹(Naoki KAKUDATE)

SPH現役時の担当教室

医療疫学分野

現在のご所属機関、部署

九州歯科大学 臨床疫学分野

ご役職(ご就任年月日)

教授(2015年4月1日)

ご専門領域

臨床疫学、Evidence-based Dentistry, Practice-based Research, 行動科学

角舘 直樹

ご略歴

(学歴)北海道大学歯学部卒業、北海道大学大学院口腔医学専攻博士課程修了、京都大学大学院社会健康医学系専攻MCRコース修了
(職歴)青森県立中央病院口腔外科臨床研修医、永山ファミリー歯科副院長、北海道医療大学歯学部助教、京都大学大学院医学研究科医療疫学分野特定講師、米国スタンフォード大学医学部予防医学研究センター客員准教授、九州歯科大学准教授を経て現職

ご近況

1. 教育活動
九州歯科大学臨床疫学分野では「国際的視点を持つハイブリッド型リーダー歯科医師の育成」を教育理念として掲げています。ハイブリッド型歯科医師とは「研究マインドに基づき、日々の臨床に取り組む歯科医師」すなわちEvidence-Based Dentistry (EBD) を実践し、必要に応じて自らエビデンスを発信する歯科医師を指します。さらに国際的な視点で考え、組織や地域のリーダーとして活躍する人材の育成を目指しています。
このような教育理念に基づき、学部教育においてEBDおよび国際性の涵養を目的とした教育科目を提供し、大学院教育では研究デザインを中心とした臨床疫学に関する教育科目を提供しています。また、ご自身の診療所でデータを収集して研究する社会人大学院生の受け入れも積極的に行っています。

2. 研究活動
研究面では、歯科診療における様々な疑問を解決するための臨床疫学研究を行っています。特に力を入れているのが、米国National Dental PBRNとの国際共同研究です。米国ではNIHが主導し、アラバマ大学およびフロリダ大学を中心として全米規模の歯科臨床医による研究ネットワーク(Dental Practice-Based Research Network: Dental PBRN)を形成しています。PBRNによって、臨床家の臨床家による国民の健康増進のための研究が行われています。私の教室ではアジアで初めての国際的なPBRNであるDental PBRN Japan (JDPBRN) を運営しており、また私自身フロリダ大学客員教授として米国に定期的に訪問し、National Dental PBRNとの国際共同研究を進めています。

3. 社会活動

  • Dental PBRN Japan 会長
  • 日本口腔衛生学会 代議員 編集委員
  • 日本歯科医学教育学会 評議員
  • International Association for Dental Research (IADR) 会員

主なご論文業績

  • 角舘直樹. Evidence-Based dentistry入門―世界のエビデンスを日々の診療にいかす―、永末書店、2015.
  • Kakudate N, Sumida F, Matsumoto Y, Manabe K, Yokoyama Y, Gilbert GH, Gordan VV. Restorative treatment thresholds for proximal caries in Dental PBRN. Journal of Dental Research 91(12): 1202-1208, 2012.