京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

漆原 尚巳(Hisashi URUSHIHARA)

SPH現役時の担当教室

博士後期課程:医療疫学分野

現在のご所属機関、部署

慶應義塾大学 薬学部 医薬品開発規制科学講座

ご役職(ご就任年月日)

教授(2016年4月1日)

ご専門領域

薬剤疫学、医薬品開発評価、Patient Reported Outcomes、研究倫理

ご略歴

2008年4月 京都大学 大学院 医学研究科 遺伝カウンセラー・コーディネータユニット 科学技術振興助教
2010年4月 同 医学研究科 特定助教(地域科学技術振興) CKプロジェクト(薬剤疫学)
2012年11月 同 医学研究科 特定講師(臨床研究中核病院) 医の倫理委員会
2013年9月 慶應義塾大学 薬学部 医薬品開発規制科学講座 准教授
2016年4月 同 薬学部 医薬品開発規制科学講座 教授

漆原 尚巳

ご近況

1. 教育活動
慶應義塾大学薬学部にて、薬学部5,6年生、及び薬科学科4年生、薬科学科修士課程1,2年生、総34名が在籍する医薬品開発規制科学講座を担当しております。当講座は、医薬品の開発と生産、適正使用に関わる講義、及び薬剤疫学とレギュラトリーサイエンスを主体とする研究指導を担当しており、wet laboを持たない薬学部では稀な研究室です。
本講座の卒業生の多くが、製薬企業等などの医薬品医療機器の臨床開発職を志向し、就職先としています。

2. 研究活動
患者さんにいち早く有効で安全な医薬品を届けることを目的に、より効率的な医薬品開発と適正使用の確保を目指し、医薬品の評価とそれを取り巻く社会制度・薬事施策に関連する様々な研究テーマに関して、主に疫学的手法を応用した研究を実施しています。医薬品は最も厳しい法規制を受ける工業製品であり、その開発と適正使用には国際的な協業と社会における様々な制度と利害が関係しています。当研究室では、近年盛んになりつつある大規模医療情報データベースを用いた薬剤疫学研究から、文献調査法や質的研究を組み合わせたMixed methodを含め、特定の研究手法にとらわれずに、国際的な観点から医薬品に関する社会現象を解明し、より良い医療の提供に資するエビデンスを供給することを志向し活動しております。

3. 社会活動
– 日本薬剤疫学会 理事(庶務担当)
– 日本製薬医学会 理事、Medical Safety部会委員長、教育担当理事(Chair, national PharmaTrain Certification Board)
– 日本疫学会 倫理審査委員会(東日本) 副委員長
– 京都大学医学研究科 医の倫理委員会 客員研究員及び未承認医薬品等臨床研究・医師主導治験小委員会委員等、その他、複数の研究機関の倫理審査委員会委員

主なご論文業績

  • Narita Y, Matsushima Y, Shiroiwa T, Chiba K, Nakanishi Y, Kurokawa T, Urushihara H. Cost-effectiveness analysis of EGFR mutation testing and gefitinib as first-line therapy for non-small cell lung cancer. Lung Cancer. 2015;90(1):71-7.
  • Urushihara H, Taketsuna M, Liu Y, Oda E, Nakamura M, Nishiuma S, et al. Increased risk of acute pancreatitis in patients with type 2 diabetes: an observational study using a Japanese hospital database. PLoS One. 2012;7(12):e53224.