医学と社会をつなぐ知の拠点：京大SPHへようこそ

京都大学 社会健康医学系専攻
専攻長 今中 雄一

新型コロナウイルスのパンデミックが持続し大波を何度も経験する中、関係者の皆様が公衆衛生や医療の現場で献身的に貢献されていることに深い敬意と感謝を表します。我々自身も尽力していく所存です。

パブリックヘルス（公衆衛生、社会医学）の重要性が世の中で再認識され、ウィズコロナ、ポストコロナの時代変革の中、従来の考え方をリセットして、改めて重要なものを見定め、新たなプロセスや社会を作っていく気運が高まりそうです。

京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻：京大SPHは、日本初の公衆衛生大学院として2000年に開設されMPH(Master of Public Health)を出すようになり、そして多くの博士(社会健康医学)と博士(医学)を輩出しています。研究や実践で大きな成果を挙げながら、最前線で活躍する多くの人材を育成してきました。その2000年京大SPHの始動以降、MPHプログラムは全国に普及し、約20の大学院でMPHを出すまでに拡がっています。

パブリックヘルスは、必ずや、社会的ニーズが益々拡大し重要化していく領域です。京大SPHは、世界を舞台に、フロンティア精神と最大規模の教員陣を擁し、個々人がその意思と特性を礎に、自らの力を伸ばし、存分に力を発揮できるよう、学びあい高めあう絶好の場となっています。貴重な人的ネットワークが育くまれ、将来に展開していきます。そして、実践・研究・社会実装、産･官･学･民の共同研究も大きく発展しています。

これから関わろうとされている皆様も、関係者の皆様も、京大SPHのポテンシャルを再認識していただき、この貴重な場を活用し、益々の飛躍を遂げていただきたく祈念いたします。

2021年9月