専攻の沿革
2000年
4月
- わが国初の高度専門職業人を養成する公衆衛生専門大学院として、京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻(修士課程)が設置される。医療統計学、理論疫学、薬剤疫学、ゲノム疫学、健康政策管理学、医療経済学、医療倫理学、医療システム情報学、環境衛生学、健康増進・行動学、国際保健学の基幹11分野および協力講座として環境生態学、人間生態学の2分野計13分野により構成。
この領域における教育・研究者養成が急務であることから、博士後期課程も同時に設置された。
2001年
9月
- 大学設置審議会による外部評価の実施。
2002年
3月
- Johns Hopkins University Bloomberg School of Public Health副学長 Robert S. Lawrence教授による外部評価を実施。
2003年
4月
- 理論と実務を架橋した教育を行う、高度専門職業人養成に目的に特化した専門職大学院制度に移行。修士課程は専門職学位課程に。
- 「理論疫学」が「医療疫学」、「医療システム情報学」が「健康情報学」、「国際保健学」が「社会疫学」に分野名称を変更する。
- 「予防医療学」、および寄付講座「疫学研究情報管理学」が新たに協力講座となる。
- 科学技術振興調整費による「知的財産経営学コース」がスタート。
2004年
12月
- 5周年記念シンポジウム「社会健康医学―健康・医療と社会・人間を結ぶ―」を芝蘭会館稲盛ホールにて開催。
2005年
4月
- 医師・歯科医師を対象とした1年制の「臨床研究者養成(MCR)コース」開講。
12月
- 医学研究科と長浜市の間に「0次予防健康づくり推進事業」覚書を締結し、事務局を健康情報学におく。
2006年
4月
- 「ゲノム疫学」が「ゲノム情報疫学」に分野名称を変更。
- 科学技術振興調整費による「遺伝カウンセラー・コーディネータユニット」がスタート。
- 社会疫学分野が国連合同エイズ計画共同センターに指定される。
2007年
3月
- 寄付講座「疫学研究情報管理学」終了。
- ゲノム情報疫学分野が、フランス国立医学研究機構(INSERM)研究ユニットに指定される。
5月
- 医学研究科と長浜市の間で「0次予防健康づくり推進事業推進事業」協定を締結。
2008年
4月
- 知的財産経営学コースが「知的財産経営学」、臨床研究者養成(MCR)コースが「臨床情報疫学」として分野化。
- 「医学コミュニケーション学」を新たに分野として設置。
2010年
4月
- 遺伝カウンセラー・コーディネータユニットが、「臨床研究管理学」および「遺伝医療学」として分野化される。
- 修士の学位を有する者、医師・歯科医師などを対象に、専門職学位課程1年次修了時に博士後期課程へ進学できるMPH-DrPHコースを設置。
- 環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」に、婦人科学産科学、小児科学、社会健康医学系専攻が合同で京都ユニットセンターとして採択され調査開始。
11月
- 10周年記念シンポジウムを芝蘭会館稲盛ホールにて開催し、10周年記念誌発行。
2011年
3月
4月
- 公衆衛生の実務経験を有する者を対象に1年制MPHコースを設置。
10月
- アジア太平洋公衆衛生学術コンソーシアム(APACPH)に日本の公衆衛生大学院として最初に加盟。
11月
- ながはま0次予防コホート事業、目標参加者1万人を超えて登録を終了。
2012年
4月
10月
- 世界の医学研究関連機関・大学が組織する M8 Alliance Membersとして、World Health Summit(ベルリン)開催に協力
2013年
2014年
- 専門職学位課程においてチュラロンコン大学(タイ)、マラヤ大学(マレーシア)との間でダブル・ディグリー・プログラム(双方の修士課程から2つの学位が授与される制度)が開始(マラヤ大学との間のプログラムは2019年度に終了)。
2015年
- 福原俊一教授がM8 Alliance(World Health Summitの母体となるアカデミアの機関)の地域大会長にご就任。「Resilience(折れない力)を医療に‐医学アカデミアの社会的責任」の基調テーマのもと、各国の参加者600人と超高齢社会への挑戦、自然災害への対応と準備、次世代リーダーシップの育成に関して議論。
2015年度~2018年度
- 若手パブリックヘルス研究者京都国際会議(Kyoto Global Conference for Rising Public Health Researchers)を毎年12月に開催。KUSPHの教員、及び、欧州やアジアの公衆衛生大学院大学、国際機関の若手研究者と学生による発表を含むグローバルヘルス分野の国際会議。
2015年度:会議テーマ「社会の高齢化とコミュニティヘルス」
2016年度:会議テーマ「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジと医療経済」
2017年度:会議テーマ「Health for Allのための学際的アプローチと協働」
2018年度:会議テーマ「Health for Allのためのインプリメンテーションリサーチと科学」
2016年度
- スーパーグローバル大学創成支援「京都大学ジャパンゲートウェイ」の活動に社会健康医学分野として参画し、京大SPHにスーパーグローバルコースを開設。
2017年
- 専門職学位課程において国立台湾大学(台湾)との間でダブル・ディグリー・プログラムが開始。
2018年
- 日本医療研究開発機構(AMED)生物統計家育成支援事業による臨床統計家育成コースの開講。
2019年
- 専門職学位課程においてマヒドン大学(タイ)との間でダブル・ディグリー・プログラムが開始。
社会健康医学系年度別修了生数(平成12年~26年)
年度 | 社会健康修士課程・ 専門職課程 |
博士後期課程 | 医学博士課程のうち 社会健康系分野の修了生 |
---|---|---|---|
平成12年 | なし | ||
平成13年 | 16(社会健康修士) | ||
平成14年 | 19(社会健康修士) | 0 | |
平成15年 | 29(社会健康修士) | 1 | 2 |
平成16年 | 1(社会健康修士) 20(専門職) |
6 | 1 |
平成17年 | 1(社会健康修士) 33(専門職) |
6 | 2 |
平成18年 | 20(専門職) | 4 | |
平成19年 | 32(専門職) | 4 | 2 |
平成20年 | 32(専門職) | 2 | 1 |
平成21年 | 38(専門職) | 9 | 1 |
平成22年 | 28(専門職) | 5 | 3 |
平成23年 | 28(専門職) | 6 | 2 |
平成24年 | 28(専門職) | 5 | 2 |
平成25年 | 26(専門職) | 6 | 5 |
平成26年 | 28(専門職) | 11 | 4 |
合計 | 65 | 25 |
*専門職大学院は15年に開設
*修士・専門職・博士の学位を取得した人の人数