京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

専攻長あいさつ

senkotyo

京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻長
中山 健夫

医学と社会をつなぐ知の拠点:京大SPHへようこそ

京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻は、2000年に我が国で初めて開設された大型の社会医学の専門職大学院です。発足以来、当専攻は「医学と社会をつなぐ知の拠点」として、活発な教育・研究・提言・実践を続け、様々な領域の最前線で活躍する人材を育成してきました。

急速な人口の高齢化・少子化、社会格差の拡大は先進国を中心にグローバルに進行しつつある現象であり、その先頭を走っているのが日本です。わが国では1960年代の高度経済成長から1990年代前半のバブル経済と呼ばれた時期までと、その後の20年余りの間ではさまざまな環境が激変し、社会における大きな価値観の転換が求められています。そして医療を含むパブリックヘルスは、その課題が先鋭的に顕在化しつつある領域と言えるでしょう。技術革新による高度医療の実現は今日も産官学の大きな目標であり、人々の願いであることは変わりありません。それに加えて、限られた資源の下での医療・介護の充実、生命・寿命の長さと質への問いかけ、個別性・多様性の尊重と社会のつながりの再構築など、時に相反する方向を同時に追求し、それらの調和と公平を実現させていくという大きな課題も直視する時が来ています。

日本が成熟した社会としてどのようにこれらの問題に向き合い、対応策を提示していくか、世界が関心を寄せています。難しく、しかし誰かがやらなければいけない、そしてやる価値のある様々な課題と、それに向かう知識と技術を共に学びたい方々、国内はもちろん、さまざまな国からそれを希望される方々を、京大社会健康医学系専攻(School of Public Health: SPH)は歓迎します。