APRU Global Health ビデオコンテストにSPHの学生が参加 | 京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

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APRU Global Health ビデオコンテストにSPHの学生が参加

一般 2016年06月21日

Association of Pacific Rim Universities (APRU)は、環太平洋の16カ国の45大学から構成される学術ネットワーク組織で、京都大学もメンバーとなっています。さまざまな学術分野での分科会の取組みが行われており、公衆衛生の分野ではGlobal Healthの分科会があり、毎年、国際学会を環太平洋のメンバー国持ち回りで開催しており、公衆衛生の様々なグローバルな課題についての研究発表や研究者の交流が行われています。

このAPRUのGlobal Health分科会の今年からの新たな取組みとして、Global Health Case Challengeというビデオ・コンペティションの開催が3月に発表されました。この取組みは大学毎に学生5〜6名から構成されるチームで応募し、グローバルヘルスに関連する世界規模のテーマについて問題の明確な提起、イノベーティブな解決策の提示、実現可能なプランニングを15分の動画として作成し応募するものです。2週間の間に与えられたテーマに沿ったビデオの作成が求められます。今回のテーマは「環太平洋の国々で自然災害に備えるには(Preparing Pacific Rim Countries for Natural Disasters)」で、対象国とその国で想定される自然災害を設定し、具体的な提案を行う事が期待されていました。初の開催であるにもかかわらず人気で、計14大学のチームがこのコンペに応募しました。

京都大学からは、5名の社会健康医学系専攻の大学院生(博士・専門職学位課程)がこのコンペに参加し、「フィリピンのメトロマニラを(自然災害から)強靭にするには(Making Metro Manila Resilient)」のタイトルで約15分のビデオを作成しました。このビデオでは、フィリピンで近年多発している台風に焦点を当て、どの様に首都のメトロマニラの人々が災害から身を守る為の知識を身につけ、備える事ができるかについての3つの提案(Empower, Enable, Educate)を行っています。ポイントは、ネガティブな印象が強い災害について、いかに人々の興味を引き付け、コミュニティー全体を支援する活動ができるかという視点から、災害予防フェスティバルを提案している点です。このコンペへの参加を通じて、ビデオというメディアが人々にメッセージを届けるのに効果的な方法である事を学ぶと同時に、いかに人の気持ちに届くメッセージを表現するのかに工夫をこらす事から、たくさんの学びがありました。

ビデオ: Making Metro Manila Resilient

高橋 詩野美
京都大学医学研究科社会健康医学系専攻専門職学位課程2年
(社会疫学)
看護師です。疾病予防と同じで、災害対策も日々の生活の中で考え行動することは大変です。今回の映像でつらい気持ちになられた方もいるかと思うのですが、だからこそ皆で一丸となり、しなやかな(Resilient)社会を築いていきましょう!
黄 智暎
京都大学医学研究科社会健康医学系専攻専門職学位課程2年
(社会疫学)
バックグラウンドは看護師です。“真剣に遊ぶ”をモットーに、今回、ビデオ制作に参加しましたが、実際はメンバーの皆さんにいつも助けられているような状況でした。素晴らしいメンバーと共にビデオ制作を成し遂げることができ、本当に感謝しています。
西村 真由美
京都大学医学研究科社会健康医学系専攻専門職学位課程2年
(健康情報学)
作業療法士として高齢者施設に勤務していました。「訓練」を意欲的に取り組める「活動」にアレンジするのが仕事でした。動画づくりは表現の幅が広いので、分かりづらい学術情報を、血の通ったものに表現できる可能性を感じました。
佐藤 優希
京都大学医学研究科社会健康医学系専攻専門職学位課程2年
(健康情報学)
入学前はナラティブから見た医療を学んでいました。今回、自分たちの居住地以外を扱う中で、データからは見えない現実をどう想像し、寄り添うのか、また、非当事者「にも」「だからこそ」できることを考えるきっかけとなりました。
河野 文子
京都大学医学研究科医学専攻博士課程1年
(健康情報学)
京大入学前は東京の製造業メーカーで会社員をしていました。今回、ビデオコンテストに参加して得た知識を活かし、今後も医療や学術的な事柄をいろんな方に幅広くお知らせする為にビデオをうまく活用できる様になりたいと思いました。