京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

2009年度以前の卒業生の声

社会健康医学系専攻をふりかえって

横山 葉子
2005年3月専門職学位課程修了生(健康増進・行動学分野)

社会健康医学系専攻の学生は、多様なバックグラウンドを持つ人たちの集まりです。はじめ、文学部から入学した私はまったく違う視点に出会うことの連続でした。しかし、みな、健康の実現への熱い想いを持っており、その熱い想いを様々な視点からディスカッションすることができるという大きな強みがあります。さらに、いろいろな視点を持っている、ということをお互いが尊重し合う雰囲気があり、相手の立場で考えるとどうなるのか、と意見を求め合うことを大切にしています。
また、授業では公衆衛生における研究の基盤となる疫学や統計、倫理、行動学、また最先端の医療保健にまつわる問題などを学び、そして考えることができます。特に実習を通じて、自ら考え、そしてディスカッションを行う、という機会は非常に重要だったと感じます。
健康、というのは人それぞれにとらえ方が違います。だからこそ、健康の実現には、多様な視点を持つこと、そして自ら考えるという視点は、大切にしていきたいと、2年間をふりかえって感じています。

実務に活かせる知識・経験の取得

中村 香苗
専門職学位課程2回生(疫学研究情報管理学分野)

法学部卒業後一度はIT関連の企業に就職しましたが、医師になることを夢見ていたということもあり、医療関係の仕事に就きたいという思いから、本学にあるEBM共同研究センターに転職しました。同センターで研究者主導型臨床試験に携わっている内に、医療についてや統計についてなどの専門知識があれば違った視点から臨床試験を見られるのではないかと思うようになり、同センター支援講座の坂本教授からも勧めて頂いたので、本専攻に入学しました。
臨床試験は実施計画書に基づいて行なわれますが、入学前は実施計画書に記載されている用語が分からないということが多々ありました。そういった用語についてや私達が関わってる臨床試験の結果がどれ程のevidenceを持つものになりうるかなどについても講義で教えて頂き、同センターで行なっている仕事の重要性や必要性を再認識できました。
本専攻では、グループワークやグループディスカッションを取り入れた講義が多く、その際も先生方に丁寧に指導して頂けますし、様々なバックグラウンドを持つ人達との意見交換ができます。
このように実務に活かせる知識が得られ、また、様々な立場の人の意見を耳にすることができ、非常に充実した毎日を過ごしています。

働きながら学ぶことの素晴らしさ

吉水 円
専門職学位課程2回生(予防医療学分野)

社会健康医学系専攻、専門職学位課程の大学院生となって早1年が過ぎました。現在は、鍼灸師・柔道整復師として、治療所を開業しながら社会人大学院生として、予防医療学分野の研究室で学んでいます。
私が、大学院を志したのは、大学を卒業して10年目の春でした。職業柄、医療や健康に関する様々な相談を受ける機会が多くあり、その内容の多くは疾病予防や健康の維持・増進といった予防医学的なアドバイスを乞うものでした。そして患者さんの多くは慢性疾患や生活習慣病を抱えていました。そんな中、医療従事者として予防医学的観点からもう一度勉強したいと強く思うようになったのです。
こうして社会人大学院生として「働きながら学ぶ」日々がスタートしました。正直申しまして、「学生半分、社会人半分」という「ハーフ&ハーフ」は、時間との闘いの日々でもありますが「やり甲斐と達成感」は「ダブル&ダブル」だと思っています。
ここで得た知識と人脈とスピリッツは「一生の宝物」となることでしょう!!

大学院生活をふりかえって

松村 貴代
2005年3月専門職学位課程修了生(健康情報学分野)

私は、臨床研修の後、地域保健・公衆衛生の分野に興味を持ち、保健所に勤務していました。職場の健康教育についての講演会のなかで、健康情報学分野の中山助教授から本専攻の紹介があったことがきっかけとなり、公衆衛生を系統的に学びなおし、仕事に活かしたいと考え、本専攻に入学しました。大学院では、多彩なバックグラウンドをもつ仲間たちとともに、多くのコースワークや課題研究に取り組むなかで、実践的な知識を幅広く学ぶことができました。現在、保健所で地域の健康づくり対策を担当しています。現場には多くの困難な問題がありますが、本専攻に来る前に比べて、それらの課題に向き合える手応えを感じています。今後も、学んだ知識や技術を土台に研鑽を続け、保健事業計画の作成、実践、評価に取り組んでいきたいと考えています。