京都大学 大学院医学研究科 社会健康医学系専攻

日高 庸晴(Yasuharu HIDAKA)

SPH現役時の担当教室

社会疫学分野

現在のご所属機関、部署

宝塚大学 看護学部

ご役職(ご就任年月日)

教授(2014年4月)

ご専門領域

社会疫学、HIV/AIDS予防、セクシュアルマイノリティ

日高 康晴

ご略歴

カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部エイズ予防研究センター研究員、エイズ予防財団リサーチレジデント・流動研究員、関西看護医療大学看護学部講師、宝塚大学看護学部准教授を経て現職。日本エイズ学会ECC山口メモリアルエイズ研究奨励賞受賞。

ご近況

1. 教育活動
宝塚大学看護学部の講義として「医療行動科学」「医療と情報」「疫学」「看護研究の方法」を、宝塚大学助産学専攻科では「アーバンヘルス特論」を担当しています。いずれの講義においても国内外の量的研究の結果を具体的に示しながら、学生の理解を促すことを目指しています。学外における教育活動は非常勤講師として関西学院大学、神戸女学院大学、奈良医科大学大学、三重大学などで講義を受け持っています。
学部の学務としてこれまでに、教務委員長、学生委員長、研究倫理委員長などの職を担っています。

2. 研究活動
厚生労働省エイズ対策政策研究事業の研究代表者として研究班を組織し、インターネットを用いた行動疫学調査や予防介入研究、HIV予防支援の推進に寄与する専門職(教員、臨床心理士、保健師)を対象にした実態調査や支援スキル獲得のための介入研究など取り組みは多岐に渡ります。また、厚生労働省医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業の一環として、都会のクラブに集う若者における薬物使用実態調査や、近年では日本学術振興会科学研究費(挑戦的萌芽、基盤C)による網膜色素変性患者を対象にしたインターネット調査などに従事しています。いずれの研究においても社会的マイノリティの生きづらさに着目し、その実態と関連する心理・社会的要因を量的手法により明確化し、研究結果をもとにした政策提言までを視野に入れた研究の実施を心掛けています。

3. 社会活動

  • 厚生労働省エイズ対策政策研究事業 研究代表者
  • 厚生労働省エイズ動向委員会 委員
  • 日本思春期学会 理事
  • 関西エイズ対策協議会 理事
  • 法務省企画の映像教材の監修や多くの自治体や教育委員会主催による人権研修の講師を務めるなど、様々な方面でセクシュアルマイノリティの理解推進・啓発事業に従事。

主なご論文業績

  • Hidaka Y, Operario D, Tsuji H, Takenaka M, Kimura H, Kamakura M, Ichikawa S(2014)
  • Prevalence of sexual victimization and correlates of forced sex in Japanese men who have sex with men. PLoS ONE 9(5): e95675. doi:10.1371/journal.pone. 0095675s
  • 日高庸晴・古谷野淳子(2015)性的マイノリティの自殺予防.精神科治療学30(3):361-367